九州国立博物館では、この秋、
ということで、大倉集古館から借りてきた特別展をやるようである。
大倉集古館は日本最初の私立美術館ということで大正6年開設ということである。
この古いということには、よいところもあれば悪いところもある。
現在なら希少かつ高価で買うチャンスがまずないようなものを容易に獲得できたという面もあるが、一方で当時は高く評価されていたものをコレクションの代表にしようとして高価に獲得したのだが、現在ではそれほど高くは評価されないというようなこともある。
この古いということには、よいところもあれば悪いところもある。
現在なら希少かつ高価で買うチャンスがまずないようなものを容易に獲得できたという面もあるが、一方で当時は高く評価されていたものをコレクションの代表にしようとして高価に獲得したのだが、現在ではそれほど高くは評価されないというようなこともある。
大倉集古館の特別展のちらしが横山大観と前田青邨であって、国宝の古美術品でないのは、そういう事情も背後にあるのかもしれない。名の通った客よせできそうな古美術品をあげられなかったのかもしれない。もちろん 優れた古美術品がないわけではない。国宝の随身庭騎絵巻(ずいじんていきえまき)も良いし、国宝の古今集序も優れている。ただ、ちょっと地味な感じがあるのだろう、また、関東大震災のときかなり被害を受けたことも残念なことである。
ただ、こういう古い美術館博物館には、収集当時はつけたりやまとめ買いのおまけ、安かったらついでに買った、というような目録にもあまりのっていないようなものの中に、現在では貴重なものが発見されることも少なくない。
現在はどうか知らないが、東京国立博物館の東洋館に長く貸し出されていた、中国の2000年以上前の1mもある漆器の大きな鉢がある。こんな大きな漆器、しかも模様があるものは、現代中国の発掘品でも少ないのではなかろうか。
また、清明上河図巻のヴァリアントも1つ展示されるそうである(展示期間10月2日〜11月4日)
また、清明上河図巻のヴァリアントも1つ展示されるそうである(展示期間10月2日〜11月4日)
私としては、おもわぬ掘り出し物があるんじゃないかと期待している。英国最古のダリッチ美術館も相当良かったこともあるしね。