2018年08月28日

九州国立博物館 坂本五郎コレクション受贈記念展


九州国立博物館 | 文化交流展示情報 特集展示:坂本五郎コレクション受贈記念「北斎と鍋島、そして」
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_pre153.html
  会期: 平成30年9月12日(水)〜10月21日(日)
  展示品リストもこのサイトにのっています。

  これは、注目すべき展覧ですね。当方は長崎なので、いくのにあまり金も時間もかからないのでいきたいと思っています。特別展じゃないので平常料金で観ることができます。オークラ展と一緒にみても良いかもしれません。

  北斎だけが、なんか前面にでてるみたいですが、当方がみたいのは、
伝公任 古今和歌集 2冊ですかね。
  「目の眼」で島田館長が解説しておられましたが、一度 分割したんですがまた復元したものなんだそうです。なんか事情がよくわからないところがあり不明朗な感じが漂ってますけれど、かなりの問題作であることは間違いないでしょう。また尾形切も含む古筆手鑑「まつかぜ」も、高い品質のもののようです。この2点は、前 観賞しましたが、また観たい気がしております。
  河嶽英霊集断簡   1幅 伝高枝王筆 というのも古くから有名なものなんですが、なかなか観る機会がないものです。九州国立博物館におさまったということなので、展示される機会が増えると思います。
 外に、平安鎌倉期の仏画、中国北斉武平7年という仏像など、ちょっと興味深いものですね。
 茶釜が多いのは、茶釜で一番珍重される芦屋釜ってのが、福岡の芦屋(兵庫の芦屋じゃない)で制作されたものだという縁じゃないかと思います。

 最後に、葛飾北斎の日新除魔図(にっしんじょまず)219枚ですが、これは制作事情がはっきりしていて、北斎の真筆である可能性が非常に高いことが貴重です。まだ実物はみてはいないのですが、83〜84歳の北斎のアクの強い肉食動物的な性格があらわれているような絵で、当方の好みではないのですが、かなり刺激的です。
 この年齢で、この絵あり、、枯淡とか老成とかいう感じの正反対です。
実のところ、北斎の肉筆画というものには、北斎生前でさえ既に、工房作品・代筆・共同作品などが多く、大正期以降では、肉筆浮世絵の贋造偽作が山のように流布しています。
したがって北斎については版画を通してみるのが無難なのですが、
この日新除魔図は、珍しくも肉筆画で、北斎の真面目をうかがえるものだと思います。
ちなみに、この日新除魔図は、これ以外にも何枚もあって、外の美術館などに所蔵されているものもあるようですが、九州国立博物館のものが一番まとまっているのではないかと思います。
外の美術館でみて、混乱しないように、蛇足かもしれませんが付け加えておきました。



posted by 山科玲児 at 09:26| Comment(0) | 日記
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