2018年09月07日

ボス展のカタログを読む 27 修理完了 とボス工房

Bosch Prado 2016.JPG

濡れた部分をなんとか正常化しました。多少傷みは残りますが読むのには問題ないようです。

で、パラパラみていたら、注釈の一部に、

>ヒエロニムス・ボッスは、父や兄の工房での仕事をずっとやっていた、という文書が発見された
というようなことが書いてありました。

 もし、そうだとすると、ヒエロニムス・ボッス作品の多様性や年代の奇妙さなど、いろいろなことに影響するんですが、引用された原文献がよくわからないので、この件はペンディングです。
というより、その文章自体、この厚いカタログのどこにあったのかわからなくなってしまいました。

 従来は、1481年、結婚後は独立して制作していた、というみかたをしていたんですが、違うかもしれない、とすると兄や父との共同制作などもあるだろうし、
「ヒエロニムス・ボッス」 そのもが画家名ではなく「ブランド」である可能性もでてきます。


posted by 山科玲児 at 08:25| Comment(0) | 2018年日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]