2018年09月16日

ベルギーででた元時代の壺


 2017年秋、元時代の青花釉裏紅大壺がベルギーの小さなオークションで出て、話題になったようだ。
蓋無しはともかく、割れてるかヒビだらけのものだったようで、始値が1600ユーロと安かったので、100倍以上になって23.5万ユーロという落札値だったので、話題になったそうだ。

  よく調べたら、なんと何度も観光で訪ねた深い親しみのあるブリュージュ/ブルッヘにあるオークション業者というので驚いた。Carlo Bonteという業者なので、てっきりイタリアかスイスかと思っていたのだ。
Carlo Bonte
Kardinaal Mercierstraat 20
8000 Bruges, Belgie
 Googleマップで探してみたら、ブリュージュというより、郊外の鉄道操車場があるシント・ピエテルス近くの倉庫街・住宅街にある業者のようである。

 この青花釉裏紅大壺は、デヴィッド・ファウンデーション所蔵品に近いものだが、割れているからね。
 Davidの   青花釉裏紅大壺
British Museum: Collection object details @britishmuseum http://www.britishmuseum.org/research/collection_online/collection_object_details.aspx?objectId=3181300&partId=1&searchText=PDF*&page=9
 当方はあまり好きな陶磁器じゃないが、派手で珍しいので、非常に高価なようだ。

 雑誌「目の眼」の2018年9月号 No.504 の「坂本五郎の眼」特集。
   https://menomeonline.com/blog/2018/08/13/1063/
 でも触れられていたと思うが、
  1971年(昭和46年)クリスティーズで、坂本五郎氏が同様な青花釉裏紅大壺を1億6千万円(当時のレート)で落札したというので、新聞記事にもなり、坂本五郎氏自身が大いに自慢したので、有名になったものである。この青花釉裏紅大壺はその後エスケナージに渡ったようで、現在の所在はよくわからない。
  同様なものは、河北省保定の地下倉庫から1964年に発掘された元代陶磁の一群のなかにあり、今  河北省博物館にあるそうだ(これは蓋付き)。また北京 故宮博物院にもある(これも蓋付き)そうだが、この北京のものの由来はよくわからない。まあ、確かに青花と釉裏紅を同時に発色させるのは技術的に難しいので、上にあげた例でも失敗や不十分とみえる部分が少なくない,という意味でも貴重な遺品なんだろうが、あまり好きではないという点は、しょうがない。

posted by 山科玲児 at 07:57| Comment(2) | 2018年日記
この記事へのコメント
今頃になって元の大壺がベルギーで出てきますか。ヨーロッパなんてもう掘りつくされたと思っていましたが。戦前に外交官あたりが持ち込んだんですかね。

こういうニュースを知ると、日本でもひょっとして、なんてスケベ心が出てきますね。
Posted by 名無し at 2018年09月16日 19:06


>名無しさん
>
>今頃になって元の大壺がベルギーで出てきますか。ヨーロッパなんてもう掘りつくされたと思っていましたが。戦前に外交官あたりが持ち込んだんですかね。

あのブリュージュでの小オークショナーで出たというので驚きだったのです。状態が悪いことも考えると、オランダ領インドネシア経由じゃないかと思います。
Posted by 山科玲児 at 2018年09月17日 05:01
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