イタリアの科学ジャーナリストの筆になる
ずっと読んでるんですが、これは、なかなかの傑作じゃないかとおもいました。
TV特番や再現ドラマ風なので、フィクションや嘘、間違いもかなり入っているかもしれませんが、古代ローマ観光というノリで、面白く読め、しかもかなり深いところまで知ることができます。
断片的な事実ではなく、丸彫りの一つの生活様式としての古代ローマ人の生活モデルを提示することができたというところは、類書が少ないものだと思いました。
実は、コロッセオのアレーナと地下楽屋がどういう構造になっていたのか、コレ読んではじめてわかりました。昔、コロッセオへ実際いってみたときは、なんだかよくわかりませんでした。アレーナのはずが石壁が櫛のように複雑に入り組んでいたので、これなんだ?? という感じでしたからね。
イタリアでも四十万部以上売れたそうです。
今は、河出文庫になっているようです。省略がないといいんですけどね。