2018年10月12日

初めて展示される八斤権

秦権  秦漢金文録 s.jpg秦権 名品叢刊 (2) s.jpg



東方452号 2018年10月に、泉屋博古館 の山本氏が、泉屋博古館 の青銅器陳列について、解説している。なかなか要を得た解説だと思った。
その中で、秦の八斤権(分銅 重さの標準器)は六十年間展示されておらず、これが初めての展示だということが書いてあった。昔、泉屋博古館で買った簡単な図録にはのっているので、そう埋もれていたわけではないのだろうが、展示は初めてらしい。美術館・博物館にはこういう例が結構多いように思う。学芸員には発掘を期待したい。
図録のモノクロ写真と比較すると、秦漢金文録(Ref1)に陶斎旧蔵のものの1つとしてのっている左拓本イメージのもののようだ。八斤権は例が多く、北京の国家博物館、旅順博物館にも例があり、秦漢金文録にも五例入っている。 「八斤」という文字だけは凸に出ている「陽鋳」文字で、他は刻み込んだ文字である。

二玄社の書跡名品叢刊「権量銘」(Ref2)では、右拓本イメージで収録されているもののようだ。この書跡名品叢刊「権量銘」初版は、ページ数も写真番号も入っていないので、やむを得ずイメージで示す他はない。

Ref1  容康, 秦漢金文録 初版 科学出版社, 1931, Dec
Ref2 書跡名品叢刊, 権量銘, 二玄社, 1959

posted by 山科玲児 at 11:29| Comment(0) | 2018年日記
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