これぞ“ラスト・レオナルド”? 《救世主》の真価を問う
文 池上英洋
文 池上英洋
で、オークションにでて、今はルーブル・アブダビにあるという、
キリスト像 Salvator Mundi と呼ばれているもの、、
レオナルド・ダヴィンチ作とされたもの
について、解説がありました。
この絵についての情報::
クリスティーズ自身のサイト
http://www.christies.com/features/The-last-da-Vinci-Salvator-Mundi-8598-3.aspx?sc_lang=en
http://www.christies.com/features/The-last-da-Vinci-Salvator-Mundi-8598-3.aspx?sc_lang=en
池上氏の論は、結局は、レオナルドが下絵・指導して弟子が描いたもの、、という話に、おちついてるようです。それならプラドのモナリザ模写も同じようなものですね。プラドのほうが絵画として、優れていると思いますけれどね。
修理過程について、興味深いことや 疑問を感じるところがありました。
まず、近年の修理直前のカラー写真と古いモノクロ写真がかなり違うことで、同じ絵なのかどうかあやしくなりました。 第2に、後世の補筆が相当多いということは、もとの絵も
相当傷んで剥落していたのではないかと思います。その状態を明示してほしいと思いました。
下手すると、元の絵がほとんどなくて、後世の補筆だけをみせられているという悲惨な状態になっている可能性すらあります。
例えば、上にあげた絵(ペトルス・クリストスの受胎告知、ブリュージュ)は赤のところは元の絵が残っていないという悲惨な状態です。
なんか、修理担当者が、つっこまれて気色ばんだというようなことが池上氏の文章にも書いてありますが、なんか怪しいものを感じました。