修理のときの、フランスのサイトに、上のような比較図像がでてました。
かなり加筆、デジタル加工してるようなのですが、上と下との繋がり方がよくわかります。
ほんとに、つながっていたんだなあ。
かなり加筆、デジタル加工してるようなのですが、上と下との繋がり方がよくわかります。
ほんとに、つながっていたんだなあ。
この切断の時期ですが、かなり古いんじゃないか?と思います。というのは、同じルーブルに素描があって(下イメージ)、素描には下部がないわけです。この素描は切断後に描かれたものだということですね。昔は、たぶん16世紀ごろに写しとしてつくられたものじゃないか?というような推測がされてましたが、どうももっと新しいもののように思います。また、上部の枝が小さいことから、今回 洗い落とされた加筆が行われた以前の素描ではあるということになりますね。また部分拡大イメージ(下)でみるように、右上の教会堂の尖塔のシルエットがありますが、これは修理前の絵では、加筆された山におおいかくされていたものです。 切断以後、加筆以前の制作だということになるんですが、17世紀〜18世紀ぐらいかな?? あるいは、切断自体がもっと古くて16世紀に行われたものなら16世紀の素描でもよいということになると思います。
また、ルーブルの修理以前に、ロッテルダムで観たときは、エール大学の断片(下部)とルーブルの「愚者の船」は相当違う感じでしたから、エール大学断片はダメと思っていたんですが、修理後はかなり近似しているようです。