昨日、
のアクセスが多かったので、内容を再検討したが、特に誤謬はないようである。
結論は、
「韋」とは「経」(たていと)に対する「緯」(よこいと)の意味で韋編とは横糸で綴じた編綴簡を意味する。革紐ではない。「韋編三絶」とは、何度も綴じ糸が切れるほど『易経』を愛読したという意味。
「韋」とは「経」(たていと)に対する「緯」(よこいと)の意味で韋編とは横糸で綴じた編綴簡を意味する。革紐ではない。「韋編三絶」とは、何度も綴じ糸が切れるほど『易経』を愛読したという意味。
である。
強いていえば、郭店楚簡の綴じ糸に関する文献記述が, 最初の発掘簡報であるRef.1になく、Ref.2 Ref.3にもないことぐらいだろう。陳偉、竹簡学入門( Ref.4) には、書いてあるので、なんらかの根拠はあるのではないか?と思う。
なによりも、
*革紐で綴じた証拠は何もないし、直接「革紐で綴じた」と書く古代文献もない。
*出土した実物は、繊維質の麻紐のようなものか(ニヤや敦煌など西域出土 イメージ 複数例が出土している)、または絹糸(Ref.5 信陽楚墓)であった。
*革紐で綴じた証拠は何もないし、直接「革紐で綴じた」と書く古代文献もない。
*出土した実物は、繊維質の麻紐のようなものか(ニヤや敦煌など西域出土 イメージ 複数例が出土している)、または絹糸(Ref.5 信陽楚墓)であった。
この2点から、「革紐」説は誤りであると推論できる。
Ref.1 湖北省荊門市博物館、荊門郭店一号楚墓, 文物 1997年7月号 p35−48 ,文物出版社、北京
Ref.2 郭店楚墓竹簡, 文物出版社, 1998
Ref.3 崔仁義, 荊門郭店楚簡老子研究、北京、科学出版社、 1998年10月
Ref.4 陳 偉 (著), 湯浅 邦弘 (監修), 草野 友子 (翻訳)、竹簡学入門 楚簡冊を中心として、東方書店, 2016/12/10
Ref.5 信陽楚墓、文物出版社、1986
Ref.2 郭店楚墓竹簡, 文物出版社, 1998
Ref.3 崔仁義, 荊門郭店楚簡老子研究、北京、科学出版社、 1998年10月
Ref.4 陳 偉 (著), 湯浅 邦弘 (監修), 草野 友子 (翻訳)、竹簡学入門 楚簡冊を中心として、東方書店, 2016/12/10
Ref.5 信陽楚墓、文物出版社、1986