2018年10月30日

レコード芸術のバッハ特集


 J.S. バッハ特集というので、図書館で久しぶりに最新刊のレコード芸術を手にとってみたら、その凋落ぶりに愕然とした。
  https://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/recordgeijutsu/

 まず、雑誌として、紙の質が悪くなっていて、活字も小さいつめこみで、一目で、これはちょっと、、と思った。
 中身をみると、ゴールドベルク変奏曲の項目には、現在、かなり話題、というか議論にしてもよいと思う、弦楽トリオなどへの編曲という問題が全く言及されていない。
  この件は、当方かなり関心をもっていたので、どうなのかなあ?と思って読んだのでなおさら失望したのかもしれない。
   弦楽トリオでのゴールドベルク変奏曲 その4
   http://reijiyamashina.sblo.jp/article/176595613.html

  全体として、かなり守旧的クラシックの枠内で議論しているような感じが漂っているように思った。
  ただ、
   発売前にすでにベストセラーを驀進している「日本国紀」の著者: 百田 尚樹氏の音楽談義:  
   クラシック天才たちの到達点 
   百田 尚樹/著 -- PHP研究所  2018.7
   が、むしろ、こういう「クラシック」の枠内での話なのだから、こういう分野もそう古めかしい見捨てられた少数サロンの世界だというわけではないと思う。

  レコード芸術の編集部や音楽之友社の方針にかなり問題があるのではないか??
という危惧を感じたところである。

posted by 山科玲児 at 09:10| Comment(0) | 2018年日記
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