2018年11月10日

暗い太陽のパラドックス 解決か?


最近、偶然手にとった
日経サイエンス 2018年3月号
には興味深い記事が3つも入っていた。政治的記事や、煽り記事を平気で書くこの雑誌も,
ときには、良い記事を書くこともあるものだと思う。

そのひとつ
暗い太陽のパラドックスという科学上の難問については、私も過去2回書いた。
2012年09月13日
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/58213200.html
2013年05月06日
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/66610060.html

 才人であり、一種の天才でもあったNASAの故カール・セーガン博士が提唱した問題であるが、
東大の田近博士研究室、ジョージア大学の尾崎博士などによって、解決に近づいているようである。

 解説動画::
研究室の扉「原始微生物生態系が温暖な初期地球環境形成の鍵を握っていた」田近英一教授 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tLcQXHLNnaM

学会発表
原始微生物生態系が温暖な初期地球環境形成の鍵を握っていた - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
(やはり、かなり難しいなあ)::
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/5678/


  要約すると、
 2種類の特殊なバクテリアとメタン菌が共存して活動するとメタンが従来考えられていたよりずっと沢山でて、30億年前でも 地球は十分温暖になる

  という研究である。あまり知られていないバクテリアが、現在では到底かんがえられないような無酸素の極限的環境で、ほとんど知られていないような生化学反応をやるので、かなり理解しにくい。
  しかし、東大もたまには優れた研究をやるものである。少しみなおした。
posted by 山科玲児 at 10:35| Comment(0) | 2018年日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]