2018年11月20日

ラファエロのないアンブロジアーナ

Cartone_della_Scuola,_di_Atene_Raffaello_Sanzio.jpg



  ミラノのアンブロジアーナ絵画館のラファエロ「アテネの学堂のカルトーネ」(イメージは部分)が修理中で来年1月までは非公開のようである。イタリアだから来年1月というのは、どうも信用できない。初夏ぐらいまで延びるとみたほうが、あるいは再来年か?と思ったほうがいいかもしれないね。「公開」というニュースリリースがあるまでは、信用ならないというのが悲しいかな、現実である。
ラファエロのないアンブロジアーナなんて。。。

アンブロジアーナ自身のサイトの告知:イタリア語
http://www.leonardo-ambrosiana.it/si-avviano-al-termine-i-lavori-di-restauro-sul-cartone-di-raffaello/

  ただ、これを機会に新たにこの傑作の画集や絵葉書、額絵などが出版されることを期待したい。

  ここ、アンブロジアーナ絵画館を訪ねたとき、最も感動したのが、この「アテネの学堂」の実物大素描である。今、ヴァチカンにあるフレスコ画とは少し違うところがあり、ずっと活き活きしている。将に巨匠ラファエロの本領を生々しく感じることのできる傑作だ。
  大きなフレスコ画はどうしても共同作業になりやすく、ヴァチカン「アテネの学堂」を含む「署名の間」はまだラファエロ本人の筆が多いと思うが、他のフレスコ画は「ラファエロ&Company」の作品のようなものが少なくない。それでも十分優れた水準を維持している作品が多いのはルーベンスの「マリー・ド・メジチスの生涯」連作と同じような事情であろう。
  その点、こういう準備素描には天才・巨匠  ラファエロの息吹を直接感得できる。しかも、当時若干二七歳の青年の筆なのだ。驚嘆する他はない。


posted by 山科玲児 at 07:43| Comment(0) | 2018年日記
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