2018年12月08日

ラプンチェル

ラプンチェル  グリューワイン.JPG

  
 ホットワイン(グリューワイン)のこのブランドは「ラプンチェル」です。
  このラプンチェルは、いうまでもなく、あのグリム童話のラプンチェルからとっています。始めペローかとおもったのですが、グリムでした。グリムのラプンチェルは、なんというか陰惨な感じがしますが、だいたい民話・童話ってのは、ヘンゼルとグレーテルでも赤ずきんでも、相当陰惨残酷な話をさらっとやっているので、現代の子供向け出版物は、かなり検閲・書換をやっているんだろうな、と思っております。
 少女を塔に閉じ込めて育てるというのは、聖バルバラの逸話にもあり、ヨーロッパで古くから伝わったプロットなのだろうと思います。グリム以前の、17世紀1634年〜1636年に出版されたイタリアのGiambattista Basileによる童話集物語集Pentameroneにも似た話Petrosinellaがあるそうです。

 このラプンチェルで、一番印象的なのは、
 入り口のない塔の中のラプンチェルが窓から長い髪を垂らしてそれを梯子にして、魔女や王子が登るという場面で、そうとうきわどい隠喩がありますね。
 この髪の毛を梯子に登るというのは全く不可能というわけではないでしょう。例えば一度横木(鉄棒)にまきつけて垂らすとかすればね。しかし、強い印象を与える設定だと思います。

 この光景を使ったのが  レイ・ブラッドベリの火星年代記「第2アッシャー邸」です。
 招待客達が扉がないので不審に思っていると、ホストのスタンダール氏が現れて、
 Rapunzel, Rapunzel, let down your hair  と呼ぶと、窓からでた金髪の少女ロボットが髪を垂らすとその髪がたちまち階段に変わるという設定になってます。
 文章では書けるんですが、映画ではセット特殊効果は難しかったらしくレイ・ブラッドベリ ショー(これは、たぶんTV番組)のアッシャーUでは、省略され、普通の扉になっております。
Ray Bradbury Theater - Usher II part 2  YOUTUBE
https://www.youtube.com/watch?v=yKH0j9ByeVg
の2分2秒のところ

   アニメならできるかもしれないなあ。火星年代記のアニメって考えてみればなかったような気がします。

REF. Ray BRadbury, Martian Chronicles, April 2005  UsherU、Bantam Books, 1976 printing, USA
posted by 山科玲児 at 10:01| Comment(0) | 2018年日記
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