2019年01月30日

私的  宗教画  アンソロジー (脱稿版)その1



2017
1228日 に 私的宗教画リスト 未完成稿ってのをあげたんですが

一応、補正して、完成稿にします。


テーマで見る世界の名画全十巻の第四巻
http://gakugei.shueisha.co.jp/artgallery/
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/vol04.html
宗教画
に触発されて、私的セレクションしてみます。7点ぐらいしか重複しておりません。

30数点程度で、まだ、完成稿じゃないんですが 一応アップしてみます。


西洋絵画で、キリスト教絵画というふうに限定されたものだと解釈するのが普通だろうから、それを前提とします。 宗教絵画でも美術的に稚拙で美術的価値のないものは、絵馬とか御札とかいくらでもあるのだから、そういうものは除きます。 また美術的価値が高い傑作でも宗教的思想的訴えや感情が薄いものは除きます。


例えば、

ミケランジェロの  ドーニのトンド「聖家族」

ヴェロネーゼのカナの饗宴

は、傑作ではあるでしょうが、どうも宗教絵画にはいれたくない。


一方、図像としては部分的でも、

カスパールダヴィッドフリードリッヒ  山上の十字架
アルブレヒト・デューラー  祈る手の習作

は、優れたキリスト教絵画だろうと思います。


全部実見したものにしたかったのですが、やはり捨てがたいものもあるので、実見していない作品もいれました。それはをつけておきます。


で、リストです。

  ****************


アンドレイ  ルブリョフ 至聖三者のイコン トレチャコフ美術館、モスクワ 


ランブール兄弟  いとも豪華な時祷書、コンデ美術館、シャンテイー
 聖母戴冠


堕天使の墜落


ローアンの時祷書、パリ国立図書館

 死者と神

フラ  アンジェリコ  受胎告知(大、壁画) サンマルコ修道院、フィレンチェ、  フレスコ



ヒューベルトとヤンファンアイク兄弟:: ゲント祭壇画


 
ロヒール 十字架降下  プラド美術館


 枯木の聖母子  ティッセン ボルネミサ美術館、  マドリード

 ほんとに小さな絵ですが、神秘的です。

 

マサッチオ 償いの金 ブランカッチ礼拝堂  フィレンチェ


フラフィリッポ リッピ バルトリーニ トンド(聖母子と聖アンナ) ピッティ


ボッテチェルリ  マニフィカートの聖母  ウフィッティ


豪華絢爛な最盛期の作品ですね。


ボッテチェルリ 《神秘の降誕》ロンドン  ナショナルギャラリー

ボッテチェルリの苦悩がある解決を求めたようなメッセージ性がある絵画


メムリンク  ヨハネ祭壇画 中央画面、メムリンク美術館、ブリュージュ


メムリンク  乙女たちを保護する聖ウルスラ(イメージ)、メムリンク美術館、ブリュージュ


カルロ  クリベッリ モンテフィオーレ祭壇画(ブリュッセル、ロンドン、モンテフィオーレデルアッソに分蔵)


ペルジーノ  聖母被昇天  サンティッシマ・アヌンツィアータ教会 フィレンチェ


  3m以上という、とにかく大きく甘美な作品です。実は画家の真蹟かどうかはちょっと怪しいらしいけれど、いかにもペルジーノらしい。


ヴェロッキオとレオナルド  キリストの洗礼 ウフィッチ  フィレンチェ

https://www.virtualuffizi.com/baptism-of-christ.html


なんか、このテーマの典型の絵になっているような気がします。


レオナルド  ダヴィンチ 聖アンナのいる聖家族 カルトーネ  ロンドン  ナショナルギャラリー


ルーブルにある油絵の完成作よりもこちらのほうに魅力を感じました。

ミケランジェロ  アダムの創造 システィナ、ローマ

  まあ、これは。典型を作ったものですし。


ラファエロ  美しい女庭師 ルーブル

  理想型ですね。文句なし。


マンテーニャ,  聖エウフィミア、カピディモンデ美術館、ナポリ

個人的に凜としたこの作品が好きなので

ジョヴァンニ・ベッリーニ、  牧場の聖母子、  ナソナルギャラリー  ロンドン

 ミラノのブレラにある作品も良いのですが、こちらの方が保存がよいのか補修が良いのか綺麗にみえます。

ポントルモ カポーニ礼拝堂壁画 サンタ  フェリチタ  フィレンチェ

https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Descent_from_the_Cross_by_Pontormo

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Santa_felicita,_annunciazione_di_pontormo.JPG

最初に感動したイタリア ルネサンス絵画がこれでした。京都でみました。

フーケ 天使にかこまれる聖母子  アントワープ王立美術館

  ううん、これはちょっと宗教画としてはあまりにも跳んでいますが、どこにおきようもないけれど、落とすには惜しいので採用


ヘールトヘン=トート=シントヤンス 聖誕  London NationalGallery

ヒエロニムス・ボス  十字架を運ぶキリスト  ゲント美術館

http://vlaamseprimitieven.vlaamsekunstcollectie.be/en/collection/christ-carrying-the-cross

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Jheronimus_Bosch_or_follower_001.jpg
 画家の帰属について最近異論がでているようだが、仮に伝になったとしても、傑作には違いない。


ヒエロニムス・ボス  聖アントニウスの誘惑  プラド美術館 

リスボンの聖アントニウスの誘惑は傑作だが、宗教画というより象徴・寓意画のようにみえる。


ヘラルト・ダヴィッド ミルク粥の聖母子、ブリュッセルの王立美術館

  これだけ親しみやすい聖母子像があるでしょうか、、


ミヘール・コクシーMichiel Coxie (1499 - 1592)  聖家族 クロレミュンスター修道院、オーストラリア

    驚くほど優雅な作品です。パルミジャミーノ以上かもしれないなあ。



デューラー  四人の使徒 1526年、アルテ・ピナコテーク ミュンヘン★

  これを肖像画にいれてる人(某)がいるけど、どっちかというと擬人像じゃないかなあ。理念を人間像の形に具体化したもんじゃないだろうか? そりゃモデルはいると思うけれどデューラーの意図はそれと違うでしょう?? それに普通四人並べるとき中世以来の伝統ならマルコ・マタイ・ルカ・ヨハネでしょう。これはヨハネ・ペテロ・パウロ・マルコで全然違う。


デューラー  祈る手の習作 アルベルティーナ  ウイーン


コリン  コテール  聖ミカエル ブリュッセルの王立美術館

 ロヒール命な倣古的な作品ですが、成功していると思います。ボーヌ祭壇画は保存が悪いからなあ。。

クウェンティン  マーチエス 玉座の聖母子 ブリュッセルの王立美術館

 これも1世紀前のフレマール派を慕った倣古的な作品ですが聖母の堂々たるガウンの体躯描写がすごいので。。また、幼児キリストの好奇心あふれるまなざしがなんか妙にモダンです。


ピーテル・ブリューゲル(父)  聖母の死  グリザイユ  英国バンベリー・アプトンハウス:ナショナルトラスト

   ブリューゲルの絵のなかで、これほど真摯な信仰告白があるだろうか


ルイス・デ・モラーレス(1515-1586) 聖母子  エルミタージュ、ペテルスブルク

  いかにも、スペイン女性らしい顔のようにみえるのだが、単なる先入観かもしれない。

グリューネワルト  イーゼンハイム祭壇画、ウンターリンデン美術館、コルマール


ティントレット  最後の晩餐  サンタ マジョーレ教会  ヴェネチア★

  エルグレコの先輩というか、不思議な作品だなあ、と思います。とくに、透明な天使たちの描写が惹かれます。

      エルグレコ  受胎告知  プラド美術館
https://www.museodelprado.es/coleccion/obra-de-arte/la-anunciacion/26bfae24-de87-47cd-9b7b-d15bd9fbb664
  ビルバオとマドリードのティッセンに、小型の同じ絵がありますが、プラドのほうがいいかな?  熾烈な霊的火花を感じます。まさに反宗教改革の力かな。


posted by 山科玲児 at 09:18| Comment(0) | 日記
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