2019年02月21日

書道博物館  再びエイ鶴銘

エイ鶴銘 北京故宮.jpgエイ鶴銘 梁啓超本.jpg



  くりかえし同じことを書くのは能がないという感じ、ネタギレという感じもある。しかし、最近、あらためて実感するのは、有名なエイ鶴銘の拓本にろくなものがないということである。北京 故宮の 宋拓とも 仰石拓ともよばれる拓本が、こんなものである(左イメージ)。  また、19世紀〜20世紀とはいえ、原石のある焦山の僧侶が清末中華民国の革命家論客で金石趣味金石学にも深かった梁啓超のために拓したという拓本(右イメージ)がこんな鈍い線質の真っ黒な拓本である。他の梁啓超旧蔵拓本が、意外にセンスのよいものが多いのと著しい対照をなす。梁啓超は、ジャーナリスト・思想家としての活動が主であった人だが、拓本にも、センスは良かったのにね。また、天王寺大阪市立美術館にある、もと、師古斎 岡本コレクション の拓本册もあまり感心しない。

 これらと比べると、書道博物館に今展示されている、端方 旧蔵の掛け軸装のものがどれだけよいか、一目瞭然であろう。下に、、不十分な粗略なものながら 墨美からの写真をあげた。。

王羲之書法の残影ー唐時代への道程ー  3月3日まで
http://www.taitocity.net/zaidan/shodou/oshirase/news/1246/

 従来、あまり注目されていなかったものだが、最新の図録には収録されているようだ(ただし小さい、もっと大きなものがあっていい。)。 今後、注目されてよいと思っている。別本だが、平凡社書道全集に収録されている拓本は三井聴冰閣のもので冊装のものだが、まずまずなようだ。ところが。この册、現在 三井文庫に無いようである。1991年につくったリストには載っていない。詳しく調査したわけではないので、この件は保留しておく。

  一応、この書道博物館本は昔、影印・印刷されたことはあるようだ。ただ、写真を切断して冊の形にしたものだから、全体はわからなかった。3月3日まで、観賞できるのだから、その良さに一人でも多くの書道愛好家が触れてほしいと思う。

過去に、影印・印刷されたのは、いずれも冊形式であるが、、、
・有正書局 石印 
・談書会誌
・墨美 二四六号、昭和49年12月、京都、(談書会誌の翻印)
があるようだ。

エイ鶴銘  墨美ss.jpg

posted by 山科玲児 at 08:31| Comment(0) | 日記
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