屏風書と新選類林抄
https://reijibook.exblog.jp/28094187/
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松田南溟「唐太宗屏風書は太宗の書に非ずして新選類林抄の書者と同一なるを論ず」
を全部 画像でのせたものです。
新選類林抄(右イメージ) は国宝の草書 書巻で京都国立博物館にあります。
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新選類林抄(右イメージ) は国宝の草書 書巻で京都国立博物館にあります。
これは、実見したこともありますが、平安前期に行われた 双コウ填墨本という珍しいものです。つまり、唐の原本を日本で忠実に模写したもの、と云われているんですね。確かに墨が平板で模写本的な感じがいたしました。
屏風書(左イメージの拓本)は、二玄社の書跡名品叢刊に収録されています。基本的には拓本でだけしられてます。拓本の原石は余杭県庁にあったそうですが、戦争中に壊されたともいわれてます。詳細は不明。
ただ、墨蹟もあって、米国のクロフォード・コレクションに入っていました。一般には、これは、拓本を臨書した偽物とされております(ref)。 拓本は江戸時代以来、結構輸入されていて、小島成斎が釈文を作って刊行したりしてました。
これは、百年前の論文ながら、あまりしられていないようですね。
そのせいか、現在でもチャイナではおかしなことを書いている人もいます。
既に論破されているのにね。
新選類林抄には、太宗死後の詩人がいっぱい収録されてますから、屏風書を太宗が書いたはずはない。太宗の文章を別人が書いたものが宋時代まで伝わり、それを太宗の書だと間違えたんだろう。。ということです。
REF 王壮弘 帖学挙要 230p、2008年、上海書店