2019年03月25日

メムリンクとイタリア




昨日挙げた、ウフィツィ美術館展ででた悲しみの聖母(メムリンクのコピー? 左イメージ)は
2014年の花耀亭 様ブログ

東京都美術館「ウフィッツィ美術館展」を観た。
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/a24f118c41fcacf2b0b518cc1e68eb95
を偶然読んで、関心をもちました。

そのブログにローマで開催されたメムリンク展の解説で、コピーではなく原作が英国個人蔵として存在するような記述があったそうです。これは見逃せない。少なくとも1人以上の研究者がメムリンク真蹟原作だと考える絵があるということです。そうなると、そのカラー写真がみたいと思って、八方探した結果、ローマの「メムリンク展」での講演動画でみつけました(右イメージ)。

Incontro con Paula Nuttall - Memling e la pittura italiana
https://www.youtube.com/watch?v=opyc-y7ytMc

33分ごろに提示されてます。「この展覧会には展示されていないので、この写真だけです」と講演者Paula Nuttall氏が解説しています。
まあ、これだけじゃなんともいえませんね。

しかし、あらためてこの講演聴くと、いやすごいですね。大体わかりやすく、しかも面白い、プレゼンの上手い人だと思います。しかし、イタリアの画家がいかにメムリンクの絵からパクったか、これでもかこれでもかと、なかには、どうみても言いがかりと思えるようなことも含めて、噛んで含めるようにいやらしく、暴き立てています。最後にとってつけたたように、メムリンクがイタリア絵画や彫刻から借用したものに言及して、これらの負債を返した(REPAY)というような言い方で終わっています。さらにイタリアのテンペラが油彩に比べて原始的であるようなほのめかし、同時代の肖像画もフランドルのほうが優れているというような示唆もありました。これじゃ聴衆のイタリア人はそうとう怒ったのではないでしょうか?
最後の拍手が少なく、身内だけだったみたいなのもしょうがないんじゃないかなあ。。

数十年前、ある日本人美術史家が、「ロヒールの作品を甘ったるくして、ルネッサンス風花綱を加えたのがメムリンクだ」と暴言を吐いていたのの丁度反対のように思いました。


posted by 山科玲児 at 20:30| Comment(0) | 日記
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