人類による鉄の利用は、隕鉄(鉄隕石)を使うことから始まったらしいが、製鉄という技術がでるのは紀元前1500年ごろヒッタイトによるものだというのが定説だった。 しかし、その1000年も前のトルコのアナトリアの遺跡層から、鉄の塊が出たらしい。しかも隕鉄ではなく、人工の鉄であることは間違いないようだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190326-00000007-ann-soci
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190326-00000007-ann-soci
ただ、ここで製鉄していたのかどうかはわからない。どうも不純物の同位元素の違いから、他で製鉄した塊を輸入したものらしい。こういうのは古代には結構あって、日本でも鉄の塊やガラスの塊が埋蔵されていたりする。塊から加工するほうが最初から製造するより樂だからだし、製鉄技術の秘法は、どこかで秘密にされていたのかもしれない。
ちょっと面白いのは、この件が朝日新聞3月25日で、大きく扱われていて、しかもその記事はいたって的確だったことだ。朝日新聞の学芸部は他の新聞より優秀だと昔から思っていたが、再確認した。
ちなみに最初に読んだのは、この朝日新聞英文サイト記事だけど、これもよくできてました。