日本で、カルロ・クリヴェッリの良質な作品を観たのは1度だけです。
2002年 初春 横浜美術館 レオナルド・ダ・ヴィンチ《白貂を抱く貴婦人》:チャルトリスキ・コレクション展 ででた、
です。もと「聖ジョルジョの祭壇画」という6枚1セットでして、その右上の部分です。十九世紀に分散しましたが、他の部分も、ロンドン、ワシントンなど各地に残っています。これは異論なくクリヴェリの作です。
どうも数年前のヴェネチア アカデミア美術館展でも、あまりよいものは出ていなかったようです。
実は、上野西洋美術館にも、結構大きな立派な板絵が1枚、1962年、50年以上前からあるのですが(イメージは部分 当方撮影)、どうも修理が多すぎるのか、破損が酷すぎるのか、あまり出来が良くないのか、弟子の作品なのか? 輝かしさがなく、あまり推薦できないのが残念ですね。