2019年04月03日

新元号とテレビ

万葉集巻5a.jpg

新元号の「令和」の典拠とされたのは、万葉集「梅花歌三十二首並序」の「序」(イメージ)だが、

  叔母が視てるのを漏れ聞いたテレビでは、「歌」とか、何度も言ってるのはまことに聞き苦しい。これは「文」であって「歌」ではない。古今和歌集なんかでいうと「詞書(ことばがき)」にあたる部分である。 また、あるネットサイトでも「詠んだ」とか書いてあったが「詠む」のは和歌、あるいは詩であって、これは「文」である。「文」は書くものだ。百歩譲っても「賦する」ぐらいであろう。そりゃ四六駢儷体に倣ったような装飾的な文章だが「詩」でも「歌」でもない。

 テレビに出る芸人は脚本・台本に従っているだけだ。ちょっとしたコメントも全部台本に書いてあると聞いているから、脚本作家・台本作家が無教養なんだろうが、ちょっと酷すぎる。また、ネットの文章書きにも漢文の教養がないのが多すぎる。


posted by 山科玲児 at 07:30| Comment(0) | 日記
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