2019年04月30日

ゲント美術館での討論会  詳細翻訳


をアップした。
BRCPがヒエロニムス・ボスの真蹟から外したゲント美術館の 「十字架を担うキリスト」について、ゲント美術館側との激しい応酬があったようである。

 しかし、この討論を読むと、BRCPもあまりに主観的で杜撰なところがある。絵の縁を切り落としてある絵なのに、縁の部分の特性がないなど、いいがかりもいいところだ。その他にもかなりブーメランが突き刺さっているようである。
 ここでは、Jos Koldeweij先生が一人で火の粉を浴びているわけだが、実際に厳しく否定したのはBRCPの他の人(Dr. Ron Spronk)じゃないか?という疑義もある。

 当方としては、ボスの作品のままでいいのではないかと思っている。別に外す理由はないしね。もしこれがコピーだとして原画があったとしたら、ほとんど人間の作品とは思えないような超絶的なものになってしまうだろうから。将来、修理して周囲にくっつけた木片をはずして年輪年代測定をやって、ダメだったら、まあそのときはそのときでいいではないか、と思う。我々はまた一人偉大な画家を見出した、彼は誰なんだろう??と考えればよい。


日本のマスコミ・出版社や学者は、すぐ事大主義でBRCPに追従しているようであるが、このような事情は、知っているのだろうか?

1979年3月11日の週刊朝日百科  世界の美術50の表紙まで飾った(イメージが証拠)作品に対して、このしうちはなさけない。


posted by 山科玲児 at 15:37| Comment(0) | 日記
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