2019年05月04日

テレマンのシャコンヌ


  ゲオルク・フィリップ・テレマンのイメージは、大衆受けする耳に快いBGM風器楽曲の作家というレッテル貼りがあり、柴田南雄先生がある先輩から聞いた感想として、「気の抜けたバッハ」という酷評があったようです。
  しかし、柴田南雄先生はむしろ褒めていて、
柴田先生のテレマン評::
・多作でありながら比較的マンネリズムに陥ることなく(その点ではヴィヴァルディをしのいでいる)
・作品にむらがなく、他人の作からの転用や借用が少ない作曲家(その点ではヘンデルをしのいでいる)
・作品はほとんどあらゆる曲種にわたっており(その点ではバッハをしのいでいる)曲種による長短得失もまた非常にすくない。
彼は実に希有の人物というほかない。
**
  テレマンの作品は膨大で、ギネスブッククラスであり、少なくともオペラ40曲、室内楽200曲、協奏曲170曲、管弦楽組曲600〜700曲、受難曲46曲、教会カンタータ1700曲以上、ミサ15曲以上、20世紀中にはテレマン全集が完成せず、21世紀中に全部でるかどうかも怪しい、
という状態ですから、

柴田南雄先生>「研究が進むにつれてこの巨人の思いもよらぬ未知の側面が発見されることもありえよう」

実際、「12のファンタジー集」は、かなり面白い曲で、色々な楽器で演奏されているようです。なんか、音楽の考古学・掘り出し物がありそうな巨大倉庫という感じもいたしますね。

最近、聴いたテレマン曲では、パリ四重奏曲の一部である「シャコンヌ」が良かったと思います。

Chaconne (Modéré) - Georg Philipp Telemann - NEVERMIND (Besson, Creac'h, Pharo, Rondeau) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VX7CDkrYDZk

Telemann-Paris Quartet in E-minor Modéré, Ensemble Barockin' - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lyBt11rYjP4

REF   柴田南雄、西洋音楽の歴史 (中)、音楽之友社、昭和44年   
    
posted by 山科玲児 at 10:51| Comment(0) | 日記
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