石川美子「青のパティニール 最初の風景画家」(みすず書房)(イメージ)
http://www.amazon.co.jp/dp/4622078449
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で稀覯本として紹介されてる、プラド美術館でのパティニール展カタログ(英語版)を、ゆっくり読む機会がありました。 それにしてもプラドの英語版は、結構入手しにくいものですね。閲覧オンリーのある図書室で読む機会をもつしかなかった。
ちょっと驚いたのは、パティニールの絵、それも代表作のスティクス川を渡るカロン(プラド美術館)
Charon crossing the Styx - The Collection - Museo Nacional del Prado https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/charon-crossing-the-styx/c51349b6-049e-476c-a388-5ae6d301e8c1?searchMeta=patinir
の下にある下書きです。赤外線での撮影ですが、ヒエロニムス・ボッスの「快楽の園」の下書きに似た技法でした。墨みたいな水溶性の絵具で、筆で荒っぽく下書きしてるんですね。チョークや鉛筆での下書きではなかった。
そして、また絵によってかなり下書きの技法が違うという点も、ボスとよく似ています。
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