2019年06月19日 ヨース・ファン・ゲント問題 で紹介した、 ロンドンのナショナルギャラリーにある
音楽の擬人像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Musica_wassenhove.jpg
修辞の擬人像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JoosVanWassenhove_ret%C3%B3rica.jpg
の対というかシリーズは、中世以来の自由学芸7種:文法、論理学、修辞学、算術、幾何、天文、音楽 ( grammatica, dialectica, rhetorica, arithmetica, geometria, astronomia, musica)の7面があったはずだが、ロンドンにあるのは2つだけである。
残りはどうなったんだろう??と思ったら、
2点、天文学 と 論理学? は、戦前ベルリンにあり、第二次世界大戦後
行方不明になったようだ。
ソ連軍の不手際による大破壊や、連合軍爆撃による焼失ではないか?と推定している。残念なことだ。ただ、モノクロ写真がかろうじて残っているので紹介する。天文学については天球儀アストロラーベをもっている(下に拡大イメージ)なので確実だが、もう一面は論理学なのか文法なのかはよくわからない。そういう意味ではロンドンの「修辞」も確実なのかどうか?
また、この2面にでている跪いている人物は、ロンドンの2面に出ている人物ではないようだ。フェデリコ公爵の一族の2人ではあるのだろう。