後漢 延熹8年(ACE165) 『鮮于こう碑』
の翻刻(左)と原拓(右)の文字を比較してみました。
拓本の翻刻と真本の区別ですが、背景の石目のようなどうでもよいところの比較もいいのですが、もうひとつ、線で囲った四角の形に注意することも結構やくだちます。
この『鮮于こう碑」1973年出土ですが、早く天津博物館に入ってしまったせいか、拓本が少なく、日本で売っていた値段も高価で碑陽 碑陰 あわせたセットが30万円以上しまして、手がだせませんでした。
上のイメージは文物出版社の影印からとりました。翻刻は某所から。
博物館で部分的にこわれたという噂もあり、現在でも原拓は少ないと思います。珍しくない拓本でも翻刻は少なくないのですが、珍しいものはなおさら、ということでしょう。
日本にある原拓本としては淑徳大学に、あるようですし、個人蔵のものもあるようです。
https://www.shukutoku.ac.jp/shisetsu/takuhon/cat1972/%EF%BD%933-17.html
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