中国の墨の歴史として、漢時代にはオハジキみたいな錠剤みたいなものが多かったようで、それを石や陶器の板の上で別の小さな石{研墨石}で水と一緒に磨りつぶして墨汁を作っていたようです。また、塊を割って磨りつぶしたりもしたようですね。漢方薬や化粧品みたいな感じですね。たぶん同じような道具から分離したんだろうな。。
上のイメージは、東京国立博物館にある 研墨石が硯の破片にはりついていたものです(当方 撮影)。楽浪古墳からの出土品だそうですね。
この研墨石がでなくなるのが西晋ごろ、手で墨をもって硯の上でするようになったのがそのころからのようです。墨がその形なんかに凝るようになったのは、それからだろうな。錠剤じゃこりようがないからね。
下のイメージは円錐形の研墨石が付属している三足石硯です。後漢とされています。
長安樊川出土
Ref. ヴィジュアル書芸術全集 第10 文房具、雄山閣、1993