2019年09月03日

ミヒール・コクシーは、パクったのか??


カレール・ファン・マンデルの北方画家列伝註解
というのを遠くの図書館から借りてきてよんだのですが、

・メヘレンの傑出した画家ミヒール・コクシーの伝記   
223p
構図のヴァリエーションはあまり豊かでなく、じじつイタリアの作品から借用していたのである。そのため、ラファエロの「アテネの学堂」が版画で出帆されたとき、ヒエロニムス・コックにたいして強い憤りをおぼえた。「アテネの学堂」を研究して、ブリュッセルの聖グダールの「マリアの死」の祭壇画のなかに大いに活用していただけに、その借用が白日の下に曝されることになってしまったからである。版画にして刊行したので、コクシーがブリュッセルの聖グダールの「聖母の死」祭壇画で「アテネの学堂」を模倣したのがバレたので怒った。

と書いてあります。


実は、マリアの死祭壇画は、プラドにメイン画面含めて3面あるんで、ラファエロのアテネの学堂と比較することができます。

https://www.museodelprado.es/coleccion/obra-de-arte/la-muerte-de-la-virgen-centro-el-nacimiento-de-la/099c0135-9f05-486c-b65c-cbcb8bec64fa

https://www.museodelprado.es/coleccion/obra-de-arte/nacimiento-de-la-virgen-anunciacion-adoracion-de/11619e55-2fef-4a5b-a9b4-8412f998a3c0

https://www.museodelprado.es/coleccion/obra-de-arte/presentacion-de-la-virgen-en-el-templo-visitacion/83102419-311f-418b-9d41-d10666357e3f


どこがパクリなのか、さっぱりわかりません。

 Michiel Coxie(1499 ーー 1592)は95歳という高齢で事故死しています、ラファエロやパルミジャミーノのような優美な作品が優れているようです。

 なんか、ファン・マンデルは、コクシーに遺恨でもあったのかなあ。こういう言いがかりを書いてるところからすると。



posted by 山科玲児 at 09:43| Comment(0) | 日記
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