2019年09月07日

ヴェネチア所蔵 ボッス祭壇画の公開



ヒエロニムス・ボスの作品が3セットもヴェネチアにあるというのは、なかなか珍しいことです。
しかし、もともと、パラッチオ・ドッカーレ(ドーチェ宮)所蔵と物の本には書いてありますが、昔昔パラッチオ・ドッカーレをこれが目的で訪ねたときはラボにある修理中だと追い払われた経験があります。
2005年ごろ、グリマーニ宮で公開していたという話もありました。

そういうふうに、公開場所、所在が2転3転していた、ヴェネチアの3セットの祭壇画ですが、 現在は、ヴェネチアのアカデミア美術館(ジョルジョーネのテンペストで有名)で公開されているようです。
Sala VII
http://www.gallerieaccademia.it/trittico-degli-eremiti
http://www.gallerieaccademia.it/node/2033
http://www.gallerieaccademia.it/trittico-di-santa-liberata

2016年の数年前のころ、修理が行われて、管理・公開が容易になったためかもしれません。


この3セットのうち「彼方 四つのヴィジョン」の四枚セットは比較的
国外で何回か公開されており、当方も何度か観賞いたしました。

「聖リベラータの殉教」は、プラドの特別展にも貸し出されていました。

一番、稀覯なのが,「隠者の祭壇画」でしょう。

 3セットとも、やや小型の絵ですが、だいたい皆真蹟とされています。プラドの快楽の園、ほどの傑作ではありませんが貴重なものですね。「聖リベラータの殉教」は画題に議論があり、両翼には塗り直しがあるので、多少留保は必要ですが、諸々の低級な「伝ボッス」作品よりはずっと優れています。

実は。この件は、2018年にアップされている膨大な観賞記ブログ
ヴェネツィア、アカデミア美術館(2018年5月) : イタリア芸術を楽しむ

によって、え、アカデミアで展示されてたの??、と知ることができ、美術館サイトで再確認することができました。ブログ主:シニョレッリ氏に感謝いたします。

posted by 山科玲児 at 08:06| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
2016年、ボスの没後500年記念関連でヴェネツィアでも特別展がありました。3枚のうち、2枚が修復され、その過程や結果が中心だったと思います。これ以外にもボスの作品有るのかなぁと楽しみで行ったのに、これしかなくてがっかりしたのを覚えています。
5月に偶然無料入館日に行った時もレオナルドの特別展の脇に追いやられていましたが、ちゃんと展示されていました。その時はアカデミア美術館はまだ改装が続いていて、展示作品が非常に少ない気がしたのですが、どうやら改装終わったようです。
このシニョレッリさんのブログにはいつも脱帽です。これだけの写真とデータをよく載せられるなぁと感心しています。私など、記録しないのですぐ忘れてしまいます。
Posted by fontana at 2019年09月07日 14:24

>fontanaさん
>
>2016年、ボスの没後500年記念関連でヴェネツィアでも特別展がありました。3枚のうち、2枚が修復され、その過程や結果が中心だったと思います。これ以外にもボスの作品有るのかなぁと楽しみで行ったのに、これしかなくてがっかりしたのを覚えています。

おそらく「隠者」のほうが修理中だったのではないかと思います。
ヴェネチアにあった
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/182030799.html
で指摘したような関連する話題をとりあげたら、面白かったのではないかとも思います。


>このシニョレッリさんのブログにはいつも脱帽です。これだけの写真とデータをよく載せられるなぁと感心しています。私など、記録しないのですぐ忘れてしまいます。

 記録も重要ですが(特に数字や日付)、本当に自分にとって重要なことは、良かれ悪しかれなかなか忘れないものですから。忘れたものは、その時点の自分にとってあまり重要ではなかったとあきらめるしかないと思います。
Posted by 山科玲児 at 2019年09月07日 19:37
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