図書館で、ついでに閲覧した
石川九楊 監修、書の宇宙
https://www.nigensha.co.jp/shodo/bk_info.html?2001&INF=487
のうち、
書の宇宙 第6冊:書の古法(アルカイック)[王羲之]
ですが、
王羲之、特に蘭亭についてはユニークなご見解をお持ちの・アーティスト
石川九楊 先生 ですから、イラッとする記述には事欠きません。
まず 孔侍中帖の「九」字第一画の左祓いが双コウ填墨の証拠とおっしゃられていますが、それなら、イメージのへディン発掘の楼蘭残紙もそうなのでしょうか? なんか、こう並べると相当似てますね。楼蘭残紙が双コウ填墨で制作されていたとは知りませんでした。石川氏は、書の宇宙 第3冊:書くことの獲得[簡牘]も監修されているんですから、当然これも観てるはずですよね。カラー図版あるし、解説もしておられますしね。どうしてきがつかないのかなあ。
こういう点画は、むしろ王羲之の「アルカイック」な部分の発露ととらえるのが妥当じゃないんですかねえ。
定番の蘭亭では、八柱第三をメチャクチャに貶すのは、ああ、またか、なんですが、イラッとするのは、
八柱第二を「書道手本としては最高」と持ち上げていることです。
2017年05月27日 八柱第二は嫌
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/179868778.html
ぐらい、生理的に八柱第二を嫌っている当方としては、石川先生とは「価値観を共有しない」ことを再確認いたしました。
source and ref: 楼蘭発現-残紙・木牘 (日本書道教育会議): 1988