2019年10月08日

日名子文書



御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=6037

の出品リストが公開されてます。

そのなかで、あれ、と思ったのが日名子文書です。
これは、正倉院から一旦でて、またはいってきたものです。

古い伝承を松島順正口述の本(Ref)から引用しましょう。図録にもここまで書いてないかもしれませんからね。

「大正7年、別府の有名な旅館の日名子太郎という主人から、『私のてもとにもと豊後の勤王家後藤碩田の遺品で、明治31年10月に同家から譲り受けた古文書がある。正倉院の御物古文書と関係あるように思われるから献納申し上げたい』との願い出があった。」

で、大正8年に12月16日 手続き終わり。


でも、なんで、第1章 聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物の部門に入っているのか、よくわかりませんね。当時の文書ではあるんですが、内容はあまり関係ないんですけど。大膳職(宮中の台所)の書類があるからかな?
しかし、別府のどの旅館だったんだろうね??

と、思ってたら、日名子ホテル だったみたいです。1985年倒産。。

Ref 松島順正口述・松本楢重編『正倉院雑談』(奈良観光事業株式会社、1947年(復刊したのが、松島順正 『正倉院よもやま話』(學生社 1989年)ISBN 978-4311201387)

posted by 山科玲児 at 08:23| Comment(0) | 日記
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