中国美術全集編集委員会 中国美術全集 書法篆刻編2 魏晋南北朝書法 ,1987
安値で古書店で買いました。カバーに多少の痛みはありましたが、ありがたいものです。
中国美術全集のこの巻は、出版当時とくに人気があり、神田の中国図書を多くあつかう書店でも、この巻だけ売り切れで、立ち読みすらできませんでした。。
王羲之をあつかっていること、実は問題があったのですが、蘭亭序八柱第三本のカラーがあったことが大きかったのかもしれません。万歳通天進帖のカラー印刷もこれが最初だったかもしれません。それ以外でも、興味深いものが多かったようです。
中国書法、とくに拓本のカラー印刷ってのは、当時は本当に珍しかった。豪華本でも拓本のカラー印刷というのは、ほとんどなかったと思います。確か大谷の宋拓墨寶二種というのが例外だったかもしれません(記憶 不確か)。また、現在でもめずらしい資料も少なくありません。なかなか楽しい本です。
ただ、精緻な写真があるかと思うと粗悪なものが混じるという具合で、作品や写真 図版の質については、ばらつきがめだつ本ではあります。