2019年10月30日

論争は続く

太古代 化石.JPG




左の本は、杉谷 健一郎、オーストラリアの荒野によみがえる原始生命 (共立スマートセレクション)、  共立出版 (2016/1/23)

右は、ジェイムズ・ウィリアム ショップ、失われた化石記録―光合成の謎を解く シリーズ「生命の歴史」〈2〉 (講談社現代新書)  1998/3

 このショップの本のうち、前半第2章の19億年前のガンフリント・チャートの微生物化石の件は、原生代の化石として、ひろくみとめられており偉大な発見とされているが、2番目に記述される34億7100万年±500万年という年エイペクス・チャートについては、10年がかりの大論争の末、現在では否定的なみかたが多いらしいことを最近知り、かなり驚いている。生物の化石ではなく、有機物が他から移動してきたものではないか?無機的に生成したものではないか? という否定論が強くなってきているようなのだ。

しかし、杉谷氏の本を読むと、エイペクス・チャートの時代に近い多様な微生物化石の発見がでてくる。しかも、そういう化石についても、疑義が提起されやすく、やはり論争になっているようなのだ。

 こういう混沌とした状態だと、エイペクス・チャートの微生物化石についても、再評価が必要になるのかもしれない。

当方が学生のころの地球科学の教科書には、最古の化石としてグリーンランドのイスキア層からでたものが写真入りで提示されていたものだが、このイスキアは変成がひどく、かなりとりあつかいに問題があるものらしいことも知ることができた。

原生代以前のことについては、わかったように書いている本は多いのだが、実際は、なにもわかっていないのも同然なのではないか?と思ったものである。モデルとシュミレーションでわかったようなことを言っているだけなのではないか?と思った。
posted by 山科玲児 at 10:04| Comment(0) | 日記
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