古代マヤ文明の文字石刻の中で、一番 美しく「書法」「書道」の美を感じるのが、
パレンケ出土の96文字石版である。
写植 フォントで有名なモリサワが出していた宣伝紙「たて組ヨコ組」の48号(イメージref1)で、写真家 畠山崇氏の美しい写真(表紙には、96文字石板の写真はない)をみて、いっぺんにこれが好きになった。
著作権のない写真画像をもっていないので、55年前公表された拓本の部分イメージ(右イメージ ref2)を掲示する。
カナダ歴史博物館のサイトにまあまあの写真があるので、紹介する。
THE TABLET OF THE 96 HIEROGLYPHS 下部にある3つの部分写真::
https://www.historymuseum.ca/cmc/exhibitions/civil/maya/mmp08eng.html
多くのマヤ文字の碑の石刻が陽文のような彫りかたなのだが、これは珍しく陰文であり、しかも線が流動的で美しい。
パレンケの王朝歴史を書いたもので、ACE783日本の奈良時代に制作されたものである。
1935年に宮殿遺跡の中の塔と建物の間の土石を撤去していたとき、偶然発見されたものだそうだ。発見時に割ってしまったのが惜しい。
ref1 「たて組ヨコ組、48号、1996年12月4日、株式会社モリサワ
ref2 別冊みずゑ no,39 マヤの芸術 遺跡と拓本 1964