2019年12月21日

台湾選挙  謀略予想


 台湾 総統選挙のさい、中共がしかけてくる謀略について、国際政治学者の藤井げんき先生、面白い予想をしていて、その予想が公表されたことによって謀略が抑制された。いわゆるネタバレである。台湾選挙がより安全になりそうだ。

 その予想は、蔡英文総統ではなく、国民党の韓候補を狙撃することによって、台湾政界に大混乱を起こす、という予想である。これは、まあちょっと思いつかない驚くべき発想だけれど、実に有効な謀略であることがわかる。

 蔡英文を狙撃したら、どうなるだろう。延期され再開された選挙で国民党や中共より勢力はまとめて呪われて排斥され、立法院選挙では国民党は壊滅、、台湾は団結し一気に、台湾国成立になるかもしれない。蔡英文氏が再起不能になろうが逝去しようが結果は変わらない。これは中共のいちばんおそれる展開だろう。

 その逆に、韓氏が狙撃されたら、どうなるであろうか。別に負傷程度でもあるいは単に未遂でも十分だ。民主進歩党やいわゆる独立派にあることないこと膨大な悪罵がなげつけられ、延期になった選挙で、韓氏が勝利する可能性が高くなる。 

藤井氏は頭よいなあ、と思ったが、当方はさらに考えてみた。

  犯人が香港から亡命した活動家(実は中共のスパイ)だったら、どうなるだろうか。
  香港の活動家を貶め、台湾の民主進歩党も貶められる。台湾と香港の協力も裂くことができる。一石三鳥の妙手といえるだろう。
  ひょっとして、蔡英文政権が少しまえ、難民法をきびしくし、香港からの脱出者にたいするチェックをやるようにしたのはこのせいではなかったか。当方が思いつくぐらいだから、台湾の賢い人はとっくにおもいついているだろう。

  実は、香港からスナイパー暗殺者を台湾にもぐりこませるのは、別の面でもよい。もう一つ考えられるのは、というより最初考えたのは、民主進歩党員や台湾団結連盟メンバーと称するテロリストを使うという手であった。それによって、緑派を分裂混乱させるのだ。ただ、これは経歴がバレやすいという問題がある。
 台湾の中の潜伏スパイを使うとしたらその人が「いわゆる独立派」の活動をやっていた人だという偽経歴を作っておかねばならない。これはかなり手間がかかるし、そういうスパイはすでにいるだろうが、潜入した草は貴重な人材だからできれば使いたくない。それにそういう人材が荒事にたけているかどうかは疑問である。

  その点、香港で活動家をやっていたというふれこみなら、調査しようもないし、中共の優秀な工作員をまぎれこませやすいだろう。



posted by 山科玲児 at 07:28| Comment(0) | 日記
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