2019年12月31日

大英帝国からの流出

Museo Horne Firenze.JPG

フィレンチェにホーン美術館というのがある。イタリアに魅せられフィレンチェで20世紀初期に活躍していた美術商というか美術蒐集代理人:英国人ハーバート・ホーンが古い館を買って住み、そこを財団によって美術館にしたものである。なんかあれた感じもあるところだが、予算不足なのかな、と感じた。イメージはそのチケット。

2018年02月09日 材木製スケッチブック
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/182367381.html

に書いたように、ホーンが高名な学者ロジャー・フライに出した手紙がかなりまとめて、APOLLO誌 1985年8月号に収録されている。

1902年11月19日付けの手紙に、

近年、英国から売買で流出した絵画がこんなにある。これらはナショナル  ギャラリーが獲得することができたのではないか??と煽って、リストを挙げている。当時の大英帝国でも、こういう悩みというか、流出はあったんだなあ、、と思うところがあり、
簡単に翻訳してみた。。

ベルリン
no.1614 いわゆる  ピエロ デッラ  フランチェスカ レディの肖像 1897年にロンドンのAshburnhamコレクションから購入
(訳者注釈::現在はポッライオーロと推定
https://en.wikipedia.org/wiki/Profile_Portrait_of_a_Young_Lady

no.557G デューラーの女性肖像  ヴェネチア風 1893年にロンドンのディーラーから購入
(訳者注釈::これはウイーンにある有名な女性像ではない。ベルリンにある少しケンの強い目つきの女性像
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Junge_Venezianerin_2_(D%C3%BCrer)

no.557F デューラー 聖家族 Lothian侯爵から購入
(訳者注釈::ベルリン美術館に現存 https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Madonna_with_the_Siskin_by_D%C3%BCrer

no.557C デューラー Froedrich des 肖像 1882年  Hamilton Palaceの売りたてで購入
(訳者注釈::ベルリン美術館に現存
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Albrecht_d%C3%BCrer,_ritratto_di_federico_III_il_saggio,_1500_ca._02.JPG




ベルリン
No.586D ホルバイン 肖像 1897年 ロンドン、Sir J.E. Milaisの売りたてで購入。
(訳者注釈:: Portrat des Anton der Gute, Herzog von Lothringen
  https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hans_Holbein_d._J._036.jpg

No.523B
ファン アイク 聖母子
1888年、Burleigh Houseの Exeter侯爵から購入

(訳者注釈::現在はペトルス・クリストスによる模倣作とされている:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Petrus_christus,_madonna_exeter,_1450_ca._01.JPG

No. 8281
レンブラント Anslo 肖像画
1894年、ロンドンのレディAshburnhamから購入

No.60A フラ  アンジェリコ 最後の審判、1884年、 Dudley家売りたて で購入。 
(訳者注釈::ベルリン美術館に現存するトリプティックだと推定される 

ベルリンにある多くのオランダ絵画、フランドル絵画はHOPEフェルメールのように英国から来たものです。
(訳者注釈::このHOPEフェルメールとうのはアムステルダムの青衣の女であって、ベルリンにいったものではない。これはホーンの間違いのようだ。

ベルリン ヘル James Simon
マンテーニャ 聖母子、
1897年ごろ、Bond Street のLaurieで購入。
(訳者注釈::現在、ベルリン美術館

パリ 、Rudoiphe Kann氏
 ドメニコ・ギルランダイヨ 肖像、1898年ごろ、ブライトンのWillet氏から購入
(訳者注釈::現在、マドリードのティッセン・ポルメニッサ美術館

パリ  アルフォンソ ロスチャイルド氏
 Raffaellino del Garboガルボのラファエリーノ;カポーニ家のレディの肖像
、1884年、 Dudley家売りたて で購入。 

ボストン イザベラ・ガードナー
ペサリーノ、ペトラルカの7つの勝利を描いた2つのカッソーネ
1899年ごろ、ケントのAusten夫人   から購入
(訳者注釈:: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Francesco_Pesellino_-_The_Triumphs_of_Fame,_Time,_and_Eternity.JPG
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Francesco_Pesellino_-_The_Triumphs_of_Love,_Chastity,_and_Death.JPG


ボストン イザベラ・ガードナー
フラ・アンジェリコ 聖母の死と被昇天、
(訳者注釈::https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Death_and_the_Assumption_of_the_Virgin_by_Fra_Angelico_(Isabella_Stewart_Gardner_Museum)

posted by 山科玲児 at 20:30| Comment(0) | 日記
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