グローバル化というのは、伝染病や害虫の世界への散布:大災害でもある。
そのことは、
2017年07月23日 グローバル化と伝染病
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180421929.html
で書いておいたが、少し補足校正して再度アップする。
これは、6世紀ごろから、何度も何度も実証されてきた事実である。それ以前だとあまり記録がないから、、
584年;朝鮮半島との交流にともなう 天然痘の日本侵入、「天皇も物部守屋も天然痘にかかった」「天然痘で死ぬものが国に満ちた」というのだから、これは、免疫のない人間集団に凶悪なウイルスが襲うケースだろう。 仏教を物部氏などが排斥したのも、こういう大災害が外国からもたらされた=外国の神仏教に対する日本の神々の怒りだということだった。
十四世紀:モンゴルの世界帝国:ペストが世界を席巻
ペスト自体が中央アジアまたは現在の中華人民共和国最西部から出たもののようで、まず中国で大流行し元帝国の屋台骨を揺さぶった。さらにそれがモンゴルの世界帝国のなかで広がり、最後にヨーロッパを1347年ごろに襲ったということらしい。これについては、ペストではなく別の病気だという説もある。いずれにせよモンゴルによるグローバル化なしではこの病魔はありえなかった。
十六世紀:西洋人の新大陸征服:現地のアメリカ人(先住民)への最大の災厄が疫病 とくに天然痘だったようだ。現在は諸説はあるとはいえ、旧大陸の病気からは1万年以上切り離されていた人々に襲いかかった天然痘パンデミックで、90パーセントがこれで死んだとさえいわれる。スペイン人の武力による死者とは比べものにならない桁違いの死者がでた。中南米の文明の滅亡はまず天然痘が原因だと思う。
十六世紀:新大陸 たぶんカリブ海周辺の風土病だった梅毒がユーラシアを席巻、日本まで到達した。これは売春・強姦のグローバル化がなければありえないことだった。これは旧大陸の人類を絶滅させるような力はなかったが、伝播速度は速かった。
1918−1919年: スペインかぜ
アメリカ合衆国中部が発生源とされる。アメリカだけでなく、日本を含む世界中に流行し、日本でも多くの著名人の死者がでた。 実は、1914年第一次大戦前は第一次グローバル化時代で、パックス・ブリタニカによって世界がグローバル化された時代だった。 その後、ロシア革命もあり、グローバル化は後退する。
二十世紀 後半:アフリカの小地域?の風土病であったエイズAIDSが世界に蔓延 鉄のカーテンのむこうロシアで最初にエイズ患者が記載されたのは1986年でかなり遅れた。冷戦期はグローバル化してなかったから、ロシアへのエイズ流行がおさえられたのである。
二十一世紀:中国南部で起きた人獣伝染病SARS
二十一世紀:アフリカの小地域でコウモリから伝播した人獣伝染病 エボラ出血熱
2020: 武漢肺炎