2020年02月16日

後半は補刻だった

十七帖 來禽館1.JPG



2013年09月24日  来禽館帖新拓かな?
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/76446740.html

で紹介した十七帖(イメージ)は、山東省の刑トウ記念館に原石があると推定していたんだが、どうも全部原石があるわけではないらしい。
当方がもっているものは、胡母帖が三行しかなく、そこで切れている。それ以後が全部ない。これは、原石はあるのだが拓本をとらずに冊にしていたんだろう。ケチだなあ、と推測していたんだが、どうも違うらしい。最近、この種の十七帖拓本冊をネットで覗いたところ、後半、特に最後の勅字の部分が、もとの来禽館本とは似ても似つかぬものになっていた。どうも、原石は胡母帖三行で終わりで、残りは最近補ったものらしい。あるいは痛みがひどくなっていたのだろうか。
 そうなると、貧架のこの冊、意外に良心的なものかもしれない。

posted by 山科玲児 at 08:49| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]