2020年02月27日

拓本で偲ぶ龍門浮き彫り

皇后礼佛Image.jpg



最新号の香港の雑誌 Orientationsに
Encountering Chinese Sculpture in America: The Early Pedagogy and Exhibition of Monumental Ink Rubbings from Longmen
という記事があった。
ここに、破壊前の龍門賓陽洞 皇帝禮佛図・ 皇后禮佛図浮き彫りの拓本が紹介されていた。これはクリーブランド美術館のもので、なんと1916年に山中商会が寄贈していた。2018年のフレッチャー・コールマン論文で紹介されていたハーバードの拓本も一応紹介されている。イメージは大阪にある大きな拓本、これは破壊後のもののようにみえる。

クリーブランドの拓本をみると、現在メトロポリタンとネルソンにある実物の浮き彫りとは、かなり違う感じがする。これを読んで、やはりこの雑誌、有用だな、と思って予約購読を続けることにした。今回図版転載はしない。観たい人はorientationsを閲覧してください。


2018年05月31日 皇后禮佛図の真と偽
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/183377252.html

で書いたように、米国にもたらされた皇帝禮佛図・ 皇后禮佛図浮き彫りには、相当問題があり、現状は粉々にこわされた断片を買い集め拾い集めて復元したもののようである。

Fletcher Coleman . Fragments and Traces: Reconstituting Offering Procession of the Empress as Donor with Her Court
Volume 49 – Number 3
May/June 2018

そうなると、ますます、この大きな浮き彫りを破壊して断片を売り払ったのは、中国人そのもの、それもあまり知識も経験もないよそものの軍閥の兵士あたりではなかったか?と推測できる。従来、米帝に略奪された文化財の代表の一つとされてきたものだが、実態はあまりにひどいことであった。 長い間、私も中国人の宣伝工作にだまされてきた一人である。

posted by 山科玲児 at 08:57| Comment(0) | 日記
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