2020年03月20日

戯鴻堂帖と水滸伝



東京大学アジア研究図書館デジタルコレクション
https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/asia/page/home

で。碑法帖をいくらか閲覧できるようである。
 この中では、戯鴻堂帖が全ページ閲覧できることが一番いいかな。なぜなら、戯鴻堂帖は全部の影印が極少ないわりには、珍しい資料が散在しているので、閲覧に苦労することが多いからである。また、停雲館も佳拓ではないとはいえ全ページ閲覧できるという意味では良い。泉州本淳化閣帖というものも「青州文庫」ということであるのだが、一〇巻完備ではないが多少興味深い。この泉州本というのは巻八の巻頭右下の「晋王羲之」が草書になっているところが「泉州本」とか「馬蹄帖」とかいわれるものの目印であるから「泉州本」としているのだろう。「泉州本」は実は違うという議論もあり、「泉州本」自体が甲論乙駁なので、この名称が正しいのかよくわからない。また、宋時代の拓本かどうかは全くわからないので、表紙の題簽は怪しい。
 他の星鳳楼帖とか宣和なんとかとかいろいろあるのは偽ごう帖とおなじくいわゆる偽帖で、中は全く信用おけないことには注意。ただし、珍しい変な資料が紛れ込んでいる可能性が全くないわけではない。

一方、このサイトでは有名な水滸伝の版本が数種類も全ページ閲覧できるようである。水滸伝ファンの人にとってはなかなか貴重かもしれない。私はファンでないので、猫に小判だ。
posted by 山科玲児 at 06:50| Comment(0) | 日記
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