西洋音楽史学者の皆川達夫さん死去 92歳 NHKラジオ「音楽の泉」司会31年以上(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200422-00000156-spnannex-ent
日本で、ルネサンス・バロック音楽を啓蒙してくれた最大の功労者です。謹んでご冥福をお祈りします。
長崎で、1975年9月27日、長崎市公会堂(現在 消滅)した古いコンサートパンフレット(イメージ)で、当時、皆川さんの指揮にせっしたことがあります。
そのパンフに面白い思い出を指揮した皆川達夫さんが書いていた。
> 1960年ごろ、「レコード雑誌が高名なレコード批評家を司会者にして音楽愛好家を何人か集め、いろいろなレコードを音楽史的に並べて聞き、それぞれの感想を言い合うという特集をしたことがありました。その時「一番古い音楽」は何とヴィヴァルディだったのですが、ヴィヴァルディの作品を聞き終わった人びとの感想というのは、「わかりにくい」「はっきり理解できない」というものでした。
..中略.. 司会の批評家でさえ、「バッハ以前の音楽というものは、やはり、いろんな音楽を聴き終わった後でなくては理解できないのです。」というようなことをのべておられました。
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..中略.. 司会の批評家でさえ、「バッハ以前の音楽というものは、やはり、いろんな音楽を聴き終わった後でなくては理解できないのです。」というようなことをのべておられました。
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このような偏見・中傷と戦って、現在のように普及させた功績は、ほんとうに感謝しきれないくらいです。
日本で、ジョスカンのミサ・パンジェリングアを最初に上演したのも、皆川さんの中世合唱団なんじゃないかと思います。。