2020年05月19日

イタリアのデューラー

Dhurer italy Bagnacavallo.jpg





日本の表装と修理  
https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=101110&language=ja

の中の
近世ヨーロッパ美術と修復―芸術作品の受容史の視点から 平川佳世

で、イタリアにあるアルブレヒト・デューラーのあまり知られていない聖母子油彩画について、記述があった。
この画の修理の件に触れてあったのだが、記憶にない絵だったので、新鮮に思った。
所蔵団体のサイトで画像がある。
https://www.magnanirocca.it/albrecht-durer-madonna-col-bambino/

どうも1965年 1961年ごろにイタリアの修道院で発見されたものらしく  ロベルト・ロンギがデューラーだと主張したので目録にものっていたものらしい。ただ、

1969年のカタログ・レゾネでは、
Tout L'oeuvre Peint De Dürer: OTTINO DELLA CHIESA Angela ... Flammarion, 1969

まだ議論中・よくわからないもの、という扱いになっていたので、あまり知られていない。
しかし、まずまず良さそうな感じではある。

 デューラーの油彩画は同時代で既に評価されていたものだったし、その後も忘れられることもなく、王侯貴族が尊重した美術品 財産であった。だから、水彩画やデッサンならまだしも、20世紀後半の新発見というのは殆どない。
そういう点では珍しい例だ。

デューラーは2度イタリア旅行して現地制作もかなりやっていることもあるのだろうか? この聖母子もポプラ材でありイタリア現地制作のようだ。 イタリアの美術館では意外なくらい北方絵画のコレクションが多い。フィレンチェのウフィッチでもデューラーの真作が7点もあり、それ以外でも「プラドのアダムとイブ」の上質の模写まである。また、現在、プラハにある「ロザリオの祭典」も、もとヴェネチアにあったものだし、マドリードのティッセンにある「博士に囲まれた少年イエス」もローマのバルベリーニにあったものだ。1934年にティッセンが購入したものだ。
posted by 山科玲児 at 08:02| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: