2020年05月26日

台北 故宮の 楊守敬 蔵書

観海堂 故宮.JPG

台北でみた、大きな見開きの胡蝶装 南華真経については、思い出すと気になって、

台北 故宮に入っている楊守敬 蔵書の調査記録が確かあったと、探してみた。

 中華民国國立故宮博物院蔵楊氏観海堂善本改題、昭和47年12月、斯道文庫論集

なんと、これ調査し書いた阿部隆一氏は

書物學 第16号は「特殊文庫をひらく」で
https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=18_55&products_id=101018

  高橋智教授がお話されてることでわかったんですが、慶応での高橋智氏の師匠 阿部隆一教授でした。

  ただ、これを読んで荘子部分を細かく調べてみても、やはり該当する本はない。てっきり金沢文庫本を楊守敬が1冊ぐらい入手して、湖北省武昌にもっていったものではないか? と邪推していたんだが、そうではなかった。

台北故宮の楊守敬旧蔵本については、2014年に特別展があったようです。
鄰蘇観海堂院蔵楊守敬蒐集図書特別展_展示概要
展覧期間:2014/06/07~2014/12/14
http://theme.npm.edu.tw/exh103/yangshoujing/ja/ch00.html

しかし、楊守敬の本拠地が、今やウイルスで世界に名がとどろいた武漢だったとはね。

>武昌菊湾の「観海堂書楼」
が書庫だったようです。

武漢は、武昌、漢陽、漢口の三鎮の合体した都市である。
 なお、辛亥革命のはじめは、ここ武昌、からだ。そして、そのときの争乱で楊守敬の蔵書は危なかったのだが、日本人軍事顧問:寺西秀武の進言で、保護されたという。
  
 
posted by 山科玲児 at 05:04| Comment(0) | 日記
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