2020年06月02日

トランプ大統領の修辞



トランプ大統領のスピーチ、ホワイトハウス HPの公式の文字おこし・原稿です。
Remarks by President Trump on Actions Against China | The White House
Rose Garden May 29, 2020 2:48 P.M.
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-president-trump-actions-china/

 どうも、これ、普通の選挙演説、あの自家用飛行機を背景に群衆にぶつ即興性の高い言いっぱなしの演説などとは修辞が違う。選ばれた単語が違う。これは、ライターがかなり注意深く書いたスピーチで、相当校正を経ている。少なくともトランプ個人ではなくホワイトハウスの総意だろう。日本のマスコミは、まともに分析していないが、中国共産党共青団のエリートたちは真っ青になって対抗策を練っているんだろうと思う。米国でのアンティファ暴動も中共工作の一つでしょうね。


まず、they  have rippped off the United Statesであるが、この[ripped]という強烈な単語に驚かされる。これはジャック・ザ・リッパーのRIPである。実際は「ripped off」で盗む・ぼったくる・ぱくるという意味の米語らしいのだが、「盗む」なら他にも色々な言い方があるのに、これを使っている。Roget's Thesaurus1987ではスラング扱いの下品な言葉である。Longman2003でもinformalになっている。

また、
  malfeasance  of  the chinese government
であるが、malfeasance というのは法律用語であり、多くの米国人が聴き取れなかった可能性すらある。法的に断罪しようという意図を感じる。

WHOに対して「改革を促したが」
  but,they have  refused to act
この「refused」というのは、強い拒否である。無視したignored  overlooked、とか、怠ったneglected、とか言えばまだ交渉の余地があるが、これは全く敵対行為をやったという言い方だ。


武漢の人民にたいして、北京や中国の他所にいくことは厳しく規制したが、

But allowed them to freely travel throughout the  world, including Europe and  the United States.

つまり人間兵器・人間生物兵器として、武漢の住民を米国や他国にばらまいた、と主張している。


 illicit  espionage to steal  our industrial secrets.
このillicitというのもこういう演説では異例ではなかろうか。 illegalのほうが聴き取りやすいだろうに、あえてこれにしているようだ、法律家がライターなんだろうか?

そして、香港については、「弾圧」とか「言論統制」とかいう言い方ではなく、もっと直裁に「条約違反」「国際法違反」を第一に主張している。
This is  a plain  violation of Beijing's treaty obligations with the United Kingdom in the Declaration of 1984  and   explicit provisions of Hong Kong's Basic Law.


posted by 山科玲児 at 08:06| Comment(0) | 日記
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