宋銭とはいうが、元銭とはあまりいわない。埼玉の発掘担当の人がつい間違えたのはそのせいだろう。元時代は紙幣が有名だからだ。
そうはいっても元時代の貨幣も当然あるわけなので、昔撮影した 至正通寶 の拓本をあげておく。裏にはパスパ文字が入っているようだ。あるいはモンゴル文字・ウイグル文字なんだろうか??
出典は、、崇雲居蔵泉第七から。。
一方、日本銀行金融研究所が書いた解説では、埋蔵銭・出土銭のなかで、元銭は少ないようでトップ20にすら入っていない。
中世の日本で流通した銭貨 −渡来銭 - 日本銀行金融研究所
https://www.imes.boj.or.jp/cm/research/zuroku/mod/2009c_10_29.pdf
そういうことなので、元をとばしてしまったのだろうか。。
日本の貨幣流通状況や新安沈没船に積載されていた大量の銅銭を考えても、日本で出土する北宋銭のかなりの部分は事実上の”南宋銭”や”元銭”と考えた方がいいのかも知れません…
個人的には今回の出土銭があの大きな壺で1トン弱ということで、新安沈没船の28トン、鎌倉大仏の121トンという量がイメージしやすくなったのは良かったと思いました(想像より大した嵩じゃない感じですね)。
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コメントありがとうございました。
やはり元銭は少なくて、現代の贋造があるんですね。