2020年07月14日

元銭

至正通宝.JPG




  宋銭とはいうが、元銭とはあまりいわない。埼玉の発掘担当の人がつい間違えたのはそのせいだろう。元時代は紙幣が有名だからだ。
 そうはいっても元時代の貨幣も当然あるわけなので、昔撮影した 至正通寶 の拓本をあげておく。裏にはパスパ文字が入っているようだ。あるいはモンゴル文字・ウイグル文字なんだろうか??
出典は、、崇雲居蔵泉第七から。。

一方、日本銀行金融研究所が書いた解説では、埋蔵銭・出土銭のなかで、元銭は少ないようでトップ20にすら入っていない。

中世の日本で流通した銭貨 −渡来銭 - 日本銀行金融研究所
https://www.imes.boj.or.jp/cm/research/zuroku/mod/2009c_10_29.pdf

 そういうことなので、元をとばしてしまったのだろうか。。
タグ:古銭 元銭
posted by 山科玲児 at 07:47| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
南宋以降の紙幣発行によって政府の銅銭発行量が減ったのは事実ですが、北宋の元号を入れた私鋳銭が後代まで大量に鋳造されていたと考えられており、単純に北宋元号銘の銅銭=北宋発行の銅銭というわけではないようで日銀の出土銭リストはやや注意が必要ですね(皮肉なことに元銭は稀少なので現代の私鋳銭(偽物)は大量に出回っているようです)。

日本の貨幣流通状況や新安沈没船に積載されていた大量の銅銭を考えても、日本で出土する北宋銭のかなりの部分は事実上の”南宋銭”や”元銭”と考えた方がいいのかも知れません…

個人的には今回の出土銭があの大きな壺で1トン弱ということで、新安沈没船の28トン、鎌倉大仏の121トンという量がイメージしやすくなったのは良かったと思いました(想像より大した嵩じゃない感じですね)。
Posted by ei at 2020年07月14日 12:49
>eiさん
>
コメントありがとうございました。
やはり元銭は少なくて、現代の贋造があるんですね。
Posted by 山科玲児 at 2020年07月14日 19:51
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