2020年08月21日 鍍金孝子伝石棺
の記事に関連することですが、、
一方、他の例として、一番有名なのは、
ネルソン・アトキンス美術館の例:です。上イメージ
https://art.nelson-atkins.org/objects/17018/side-of-a-stone-sarcophagus
この人物像はほんとに痩せ形で男も振り袖みたいな服をきてるんですね(上イメージ)。女性はもうヒラヒラです。
また、同じネルソンアトキンス美術館には、石棺じゃなく石の机みたいなものに孝子伝などを描いたものもあります。
Funerary Couch (one of four sides)
Object Date: Northern Qi Dynasty (550-577 C.E.)
Object number: 33-1481 A
https://art.nelson-atkins.org/objects/2355/funerary-couch-one-of-four-
これに似ているのが大阪の南、堺に近い和泉市の久保惣記念美術館にもありまして、これは実見しました。
石造 人物神獣図棺床
http://www.ikm-art.jp/degitalmuseum/num/007/0070139000.html
また、ボストン美術館にも似たような石版刻画があります。
https://collections.mfa.org/objects/18451
どうも、同工異曲というか皆似たり寄ったりの構図です。こういうものには、1930年代ぐらいに作られた粗悪な偽物も多かったようです。実際、偽物とされ庭に放置されたものも観たことがあります。
奥村伊九良 孝子伝石棺の刻画に就いて(上)
寶雲 第20册 1937年8月30日 寶雲刊行所、京都
でも、偽物でないかどうかという危惧をボストンのもの、ネルソンのFunerary Couchについて書いていました。