最新刊の「墨」の伊藤滋さんの文章のなかで、なんと、博文堂で出版された楊賓旧蔵讃岐大西帖祖斎の黄庭経(イメージ)の原本は東京国立博物館にあり、しかも高島コレクションの印が押してあるという話がありました。
この黄庭経、わりと好きな書で、臨書もしばしばしましたが、どこにあるのか知りませんでした。まさかそんな足下にあったとは、驚きです。
黄庭経 : 玲児の蔵書(画像の破壊を補修回復しました)
実は、1965年に高島氏が東京国立博物館に寄贈したときの図録に、モノクロ写真でてたんですね。全く気がつかなかった。やはり意識してみないとみえないものなんですねえ。。
自分ではみてるつもりでもみてなかった。
それにしても、こんな名帖を東京国立博物館ではほとんど展覧したことがないのは不思議ですねえ。なんと東京国立博物館の画像DBにも写真が1枚もない。前の王羲之展のときにも出てなかったのは、まことに不思議です。