2020年09月20日

再会した単色釉

中国名陶展 1992.JPG


1992年、東京 高島屋で 中国古陶磁展があった。上イメージがその図録表紙である。こういうとなんか凡百の展覧会のようだが、当方は、この展覧会で初めて 清朝の単色釉モノクローム磁器の美しさに目覚めたのである。それまでは、その魅力は全く理解できなかったといっていい。このとき出品されたモノクロームはどうも香港の個人収集家のものだということで、展覧会をしきった林屋晴三氏がコネを使ってなんとか出品していただいたものだそうだ、と当時知人からきいたものだった。私はトルコ石ブルーの碗の美しさに感嘆していっぺんに宗旨替えしたものだ。ミラーブラックの碗もよかった。ただ、この手のモノクローム磁器の上々のものはもの凄く高価なので、到底手がでるようなものではなかった。いうまでもないことだが、こういう単色釉の磁器は図録でみても魅力は全くわからない。ピーチブルームはカラー写真なら多少雰囲気がわかるが、低級なピーチブルームも高級なものもカラー写真では、あまりかわらないようにみえるから、やはりダメダメだということだろう。

このとき出た、単色釉磁器の数点がニューヨーク  サザビーズで、22日(現地時間)オークションに出るようである。
残念ながら、トルコ石ブルー。ミラーブラックはでていないようだが、拡大写真でみると、昔観たときの感覚をまた多少思い出した。

Kangxi Porcelain ? A Private Collection
https://www.sothebys.com/en/digital-catalogues/kangxi-porcelain-a-private-collection
3 Days Until Live Auction ?

22 September 2020 ? 10:00 PM JST ? New York

ここで出ているものの中では110番の白釉の水入れが一番好印象だったと記憶している。

posted by 山科玲児 at 09:09| Comment(0) | 日記
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