2020年10月27日

楚國米フツ 印




Orientations
Volume 51 - Number 5  September/October 2020
Richard M. Barnhart. An Early Landscape Painting from the Collection of Mi Fu
https://www.orientations.com.hk/search-index-result?art_id=13454&backissue_id=13452&article=detail

で、 バーンハート教授は、上左のイメージの印を「楚國米フツ」のホンモノの印として、フリーアの絵画F1916-552《松杉行旅圖》を米フツ以前、北宋の画と考えて主張している。

Asia Museum(Freer Gallery of Art )
attrib. to: Li Shan 李山(mid-12th to early 13th century)
Title:  Travelers among the Fir-Pines 《松杉行旅圖》
https://asia.si.edu/object/F1916.552/
https://asia.si.edu/wp-content/uploads/2017/10/F1916-552_Documentation.pdf

以前
2019年05月27日 バーンハート教授は印があまり読めない?
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/186052816.html

で書いたように、米国では、中国人であっても、ちゃんと印を比較できていないようだ。

今回、 のバーンハート教授が、フリーアにある古画にある「楚國米フツ」印
を本物とみたのはいかがなものかと思う。
フリーアのサイトでは、この印は偽だとされているが、それが妥当なのではなかろうか?

だいたいこの「楚國米フツ」印で確実に正しいとされるものがあるのだろうか?
本物をもとめて、米フツの真跡とされる書をかたはしからあたってみたが、みつからなかった。
  八柱第二の米フツ題賛にある印が仮に正しいとしても、この痛んだ印影とは別物である。そうなるとこの印は偽ということになる。もっとも、当方は、この八柱第二蘭亭の米フツそのものが本物かどうか疑っている。米跋は果たして真跡かどうか疑わしい。

  その一方、台北の国立故宮博物院のサイトで収蔵品画像を漁ってみたが、この種の大きい「楚國米フツ」印が押してある作品は、悉くいかがわしい贋作偽筆とおもわれる作品ばかりであることがわかった。台北  にも当然、そういうものもあるのだが、展示したり図録にいれたりはしないのである。これは、大きい美術館博物館では、どこでも同じような事情である。ルーブルだろうが京都国立博物館だろうが、皆、そういう疑わしいものをかかえこんでいるが、その中に発見があることもあるから、あまりバカにはできない。

posted by 山科玲児 at 09:59| Comment(0) | 日記
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