2020年12月19日

日本が保護していた八柱蘭亭墨跡

故宮出版  八柱蘭亭.JPG



6年前に、

2014年11月12日  蘭亭八柱第一第二第三本はどこにあったのか?
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/105519243.html
を書きました。

  最近、1973年昭和蘭亭図録をまた参照していたら、、かなり決定的な証拠を得ました。
民国27年と28年に北京故宮博物院から第一第2、第3の影印本がでてました。実物みたわけではないのですが、上記イメージの文献目録から知ることができます。いやあ、長年もっている本でも新たな発見があるものなんですね。。うかつでした。

民国27年って、、1938年です。北京は日本軍が占領していて、傀儡政権 中華民国臨時政府(王克敏 首班)が北京を統治してました。南京も占領され、南遷した故宮博物院は重慶へ移ってしまっています。
台北國立故宮博物院サイト  沿革 南遷の歴史
https://www.npm.gov.tw/ja/Article.aspx?sNo=03001502


つまり、間接的とはいえ、日本が蘭亭八柱第一第二第三本墨跡を保護していた、ということになりますね。昭和16年(1941年)ごろに日本に来たものは、この影印本だったのかもしれません。
2016年03月03日 第3の故宮博物院 証拠がでた
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/174303837.html
という事実のように、貧弱ながらも北京故宮博物院は営業をしていた、のは確かですから。

posted by 山科玲児 at 11:58| Comment(0) | 日記
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