2021年02月10日

解説上手の若君 の解説

扇面法華経  日本の写経 京都書院det.jpg

上、イメージは扇面法華経下絵::平家時代1150年ごろ(refにより年代訂正)の京都の市場  商店

週刊少年ジャンプ10号「逃げ上手の若君」付属の歴史解説を本郷和人氏がやってるのですが、
なんか、かなり偏見のある解説だと思いました。

まず
>「平安時代は戦争のない平和な時代と言われているが真っ赤な嘘(武装自衛が当たり前)」
確かに「戦争がなかった」というのは嘘で、
保元以前でも、
承平天慶の乱(じょうへいてんぎょうのらん)::平将門の乱と藤原純友の乱
東北地方では前九年 後三年、と長期戦争をやっていた。
対外戦争として、女真族の侵略軍と防衛戦をやった刀伊の入寇 (1019)もある。

しかし、当時の都周辺では、、
うつほ物語を丹念に読むと、夜の旅行・移動がかなり多い。いくら護衛がある・集団移動とはいえ、治安が悪いところで夜間移動は避けるのが普通でしょう。だいたい、長安初め中国の都市では夜間は都市の各ブロック(坊)が閉鎖され要塞の塊のようになります。都市内ですら夜の移動はできません。

今昔物語の羅生門の話ばかりが強調されて、百鬼夜行で死体がころがる悲惨な平安時代というイメージ操作があるように思います。事実は、おそらく中間ぐらいのところにあるのではないでしょうか。南北朝時代のような治安最低状態:北斗の拳状態ではない、都周辺や主要街道周辺と地方ではかなり治安の差があった。都でも現代日本のような治安の良さではないが、当時では世界有数の治安の良さ。というようなところかな。

本郷和人氏は、故 網野 善彦氏も通った東京大学古文書編纂所  勤務だそうですが、ちょっと軽率な歴史認識のように感じますね。東大の人もいろいろだからなあ。。トンデモな東文研 名誉教授もいたし、漢文読めないと評判になった中国古代研究教授とかもいる。
ref  江上綏 日本の美術319  扇面画(古代篇)、1992、至文堂

posted by 山科玲児 at 08:38| Comment(0) | 日記
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